主人公にイライラが止まらん!韓国映画『目撃者』の感想【ネタバレ最小限】

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こんにちは、おうちヌコです。

2019年の韓国映画『目撃者』の感想をお届けします。ネタバレは最小限に抑えてるので、まだ見てない人も安心して読めますよ。

自宅マンションから殺人現場を目撃してしまった男性の受難を描いたサスペンススリラー。心臓が痛くなるくらいハラハラしたい人にうってつけの作品です。

おうちヌコ
おうちヌコ

あの超大ヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』のキム・ウテク氏が製作総指揮だから面白さはお墨付き!

韓国映画『目撃者』の作品情報

原題(英題)목격자(The Witness)
公開年2019年
製作国韓国
上映時間111分
ジャンルサスペンススリラー
監督チョ・ギュジャン
脚本イ・ヨンジョン
製作総指揮キム・ウテク
主なキャストイ・ソンミン
キム・サンホ
チン・ギョン
クァク・シヤン

韓国映画『目撃者』の簡単なあらすじ

深夜に泥酔状態で帰宅した会社員サンフン。外からかすかな悲鳴が聞こえたためベランダに出てみると、女性が男性に殴り殺される場面を目撃してしまう。次の瞬間、殺人犯はサンフンの部屋の明かりに気づき、部屋の階数を確認する。翌朝、警察による目撃情報の聞き取りがはじまるが、何百室もあるマンションの真下で起きた事件にも関わらず、証人は1人も現れない。サンフンは身の危険を感じ知らない振りをするが、殺人犯だけは彼が目撃者であることを確信していた。

映画.com

韓国映画『目撃者』の感想【ネタバレ最小限】

精神的に追い詰められる恐怖

殺人現場を目撃したその瞬間からサンフンには「口封じのために消されるかもしれない恐怖」がつきまといます。

自分が殺人現場を目撃したことを犯人に知られたかどうかの確信がないので「俺が見たのバレた!?バレてない!?どっち!?」と疑心暗鬼になり、精神的にどんどん追い詰められていくという…。

こんなことがあったら普通じゃいられませんよね。なのに仕事には休まず行くサンフン。韓国も日本同様、ちょっとやそっとじゃ休めない空気感が漂ってます。

サンフンの憔悴っぷりを見ると、物理的に追い詰められる方がマシなんじゃないかって思えてきます。まぁ物理的にも追い詰められることになるんだけども…。

ぬくぬく安全圏にいながら誰かの恐怖をのぞき見るこの時間、楽しすぎるんですけどぉ!?(※ただしフィクションに限る)

主人公のサンフンにずっとイライラ

見たくない殺人現場を目撃してしまったサンフンはもちろん被害者なんだけど、とにかく行動すべてにイライラします。

すべてダメダメなんですよ。チキンなんです。もはや人が死ぬのはサンフンのせい。

聞き込みに来た刑事にだんまりを決め込んだり、サンフン同様に目撃した別部屋の女性が「一緒に証言しましょう!」って誘っても頑なに拒否したり。

ことごとく決断を間違えてるのよ。

それなのに常にビクビクして挙動不審だから、周囲をうろつく犯人に「こいつ絶対見てるわ」ってバレバレ。いやイラつくぅ〜(♯^ω^)

そもそもね、最初に襲われた女性はサンフンが目撃した時点では生きてたんですよ。気絶してただけっぽい。

んで犯人が「見られた!やべっ!」ってその場を離れるんだけど、警察が来ないことから「なーんだ、通報されてないっぽい、ラッキー☆」ってな具合で現場に戻ってきて女性にとどめを刺すという。

犯人が戻るまでに2時間くらいあったので、サンフンが通報してたら女性は病院に搬送されて助かってたはずなんですよ!

さっさと通報してれば良かったんじゃ!(#゚Д゚)ゴルァ!!まぁ通報してたら映画が始まらないわけだけど…。

とにかく全てはサンフンのせい。許すまじ。

そしてサンフンの悪行はこんなものではありません。

なんと犯人がマンション内で新たな犯行に及んでる現場に出くわすんですが、それでも刑事に隠すんです!このチキンがぁっっ!

いや、その現場で犯人を制止しろとは言いませんよ。武器持ってる人間なんておっかないもん。でも通報はしろ?(♯^ω^)

挙げ句、新たに現れた目撃者に口止めするという愚かさ。ここまでくるとサンフンこそが駆逐すべき敵です。

家族を危険に晒したくない一心なんだろうけど、結局お前のせいで余計危ないんだってば!

と、終始サンフンにイライラさせられました。今もこの感想を書いてると思い出しイライラが…。

犯人のスペックが高い

犯人はあれです。イケメンです。だからなのか?犯人が諸悪の根源なのにも関わらず、怒りの矛先がすべてサンフンに向いてしまうのは。

犯人を応援する気持ちまで湧いてくるから困る。イケメン恐るべし。

なんかね、顎のラインとかシュッとしてて凡人のそれとは違うのよ。帽子を目深にかぶってても隠しきれないイケメンオーラってやつ?

でもこの犯人が目撃仲間の女性を狙ってマンションの廊下を超ダッシュで走ってくるシーンはガチで怖かった((((;゚Д゚))))

犯人にビビりながら暗証番号式の鍵を押してどうにか部屋の中へ逃げ込もうとする女性。こっちの心臓もバクバクでした。

それにしても犯人は行動力があるっていうか、現場の周りをやたらとうろちょろします。暇なの?

「犯人は現場に戻る」とは言うけど戻りすぎなんですよ。何回も現れる。サンフンと刑事が話してる時に現れた時はまさに「志村うしろ!」状態(笑)

あんなに怪しい恰好した人間が現場付近にいたらすぐに目をつけられそうなもんだけどなぁ。ステルス能力どんだけだよ。

この犯人、殺人犯としてはかなりの手練れで、隠れ家にも“ある仕掛け”を施して万が一の時に警察を出し抜いて逃げる気マンマンだったり、とにかくぬかりないんです。武器も持ち運ぶのに目立たないハンマーだったりね。

まるで逃げても逃げても追ってくるジェイソンのようです。ジェイソンは不死身だけどこの犯人は生身の人間だから、どうにかすると撃退できるってギリギリ感がハラハラを倍増させました。

韓国映画ならではの演出がいい!

舞台になるマンションの鍵は暗証番号式なんですが、韓国映画ではこのタイプの鍵がよく出てきますね。絶対開けるの時間かかるやつ。だがそれがいい。サスペンスやホラーでは重宝します。

目撃仲間の女性が犯人に追われる際、めちゃくちゃ震える手で頑張ってボタン押してる時なんか、焦燥感でこっちがおかしくなりそうでしたもん。こういう演出は日本の映画ではできないから貴重です。

あと韓国映画って突然カーチェイス始まるの多くないですか?最近見た『殺人の告白』でもカーチェイスしてました。

しかも結構スピード出てる感じが伝わってくる。日本映画のカーチェイスでは「いやこれ絶対に時速10キロくらいしか出てないやん!」ってツッコミ入れる私でも、しっかり満足できる速度でした(きっと)

韓国映画はどんどんクオリティが高くなってて、個人的に日本映画は追い越されたと思ってるんだけどどうでしょう。


以上が韓国映画『目撃者』の感想でした。

おうちヌコ
おうちヌコ

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