映画『アルカディア』の作品情報
- 原題:The Endless
- 公開年:2018年
- 製作国:アメリカ
- 上映時間:111分
- 監督:ジャスティン・ベンソン、アーロン・ムーアヘッド
- 脚本:ジャスティン・ベンソン

監督の2人が主役の兄弟を演じてるよ。演技も普通に上手なのがすごい。
映画『アルカディア』の主な登場人物(キャスト)
ジャスティン(ジャスティン・ベンソン)
10年前にカルト集団が暮らす村「アルカディア」を抜け出して弟と暮らしている。街の生活には馴染めないがこれが現実と割り切っている。
▼ジャスティン・ベンソン
Wikipedia
主な監督作品
- モンスター 変身する美女(2015)
- シンクロニック(2021)
アーロン(アーロン・ムーアヘッド)
ジャスティンの弟。兄の言うことに従う毎日に嫌気がさしている。少年時代を過ごしたアルカディアに悪いイメージは持っていない。
▼アーロン・ムーアヘッド
Wikipedia
主な監督作品
- モンスター 変身する美女(2015)
- シンクロニック(2021)
ハル(テイト・エリントン)
アルカディアのリーダー的存在。穏やかな男性だが抽象的な物言いをするので真意が分かりづらい。
▼テイト・エリントン
主な出演作
- リメンバー・ミー(2010)
- ザ・ブレイブ:エリート特殊部隊(2017~2018)※テレビドラマ
アナ(キャリー・ヘルナンデス)
アルカディアで衣服を作っている女性。ジャスティンが言うには少年時代のアーロンに色目を使っていたらしい。
▼キャリー・ヘルナンデス
主な出演作
- ブレア・ウィッチ(2016)
- ラ・ラ・ランド(2017)
- エイリアン:コヴェナント(2017)
映画『アルカディア』の簡単なあらすじ
ジャスティンとアーロンの兄弟は、10年前にカルト集団と呼ばれる村「アルカディア」を脱退し、街でつつましく暮らしている。
特殊な環境で育ったためか街の生活にうまく馴染めず、友人も恋人もできない孤独な日々を送っていた。
ある日、2人が暮らすアパートに1本のビデオテープが届く。アルカディアの住人が“昇天”することを仄めかす内容だ。
兄のジャスティンは昇天を集団自殺と捉えており、10年前にも昇天が実行されると聞いたため弟を連れてアルカディアを脱退したのだった。
しかし弟のアーロンは集団自殺をするなんて信じられず、アルカディアへ行ってみようと言い出す。
彼らにきちんと別れを告げて区切りを付けたいと言うアーロンの気持ちを汲み、ジャスティンは承諾する。
そして2人は10年ぶりにアルカディアを訪れた。
円満に脱退したわけじゃない兄弟を住人たちは温かく受け入れてくれ、アーロンは嬉しそうにしている。
美人のアナを気に入った様子のアーロンだが、彼女が自分より20歳も年上だと知ると驚きの表情を浮かべる。そう、彼らは10年前の見た目と変わらず若々しいままだった。奇妙なほどに。
自給自足でのんびりと暮らせるアルカディアにずっと残りたがるアーロンにやきもきするジャスティンだったが、徐々にこの場所を支配する“何か”を感じ始めー。

不気味なのにアルカディアの暮らしが幸せそうに見えるのはなぜ?
映画『アルカディア』の見どころ【ネタバレなし】
拍子抜けするほど“幸せそう”なアルカディア
お兄ちゃんはアルカディアをめっちゃ嫌ってる様子だったからよっぽど怖いところなのかと思ったんだけど、その逆でした。すごい幸せそう。
住人たちは談笑したり、ジョギングしたり、チェスをしたりと自由に過ごし、自分たちで育てたビールや食事をゆっくり楽しむ。え、天国じゃん。
各々ちゃんと役割(仕事)もあるみたいだけど、絶対に私たちの考える労働とはかけ離れてると思う。気分が乗らなかったらやらなくって良い、そんな自由な空気が漂ってる。
しかもリーダー的存在のハルは、お世辞にも円満にアルカディアを抜けたわけじゃないお兄ちゃんにも友好的にしてくれるし、住人がみんな優しい。いや、やっぱり天国じゃん。
アルカディアでの暮らしぶりを見てるだけで心が浄化されていきます。仕事や人間関係で疲れてる人はきっと癒されるはず。
小さな違和感が恐怖に変わる
幸せそうなアルカディアで感じる小さな違和感。その違和感が少しずつ積み重なっていく様子は背筋が寒くなるような怖さがあります。
アルカディアの住人たちが親切なのが逆に気持ち悪い。ジャスティンに対して何度も「早くアーロンと一緒にアルカディアから逃げ出して!」と念じてました(;'∀')
最初っから不気味さ全開だったら絶対に村に入らず帰ってたと思うけど、のどかな雰囲気なのがズルい。何が怖いって、住人たちが決して兄弟を騙そうと考えてないこと。根っから親切。最後まで親切。だからこそタチが悪い。
小さな違和感でじわじわ追い詰められてく感じが好きな人はハマるはずです。
映画『アルカディア』 観た
教団の村に入ってからの、ジワジワと広がってく違和感が、美しい風景とミックスして絶妙〜
SFパートも兄弟愛パートもしっかり描かれてたし、3つの月もカッコイイ😙
ラストシーンってやっぱ〝そういうこと〟って解釈でいいのかな?
原題からして🙂— とっか (@tokka16g) May 27, 2019
兄弟が離れてる間の焦燥感がヤバい
アーロンと仲違いして1人で村を出て行ったジャスティンだけど、村の秘密を知って引き返します。
そしてアーロンも心配になって兄の後を追うんですが、この時の「兄弟は再び会えるのか!?」って焦燥感がヤバい(((;゚Д゚)))
大切な人と離れてる時に村の秘密を知るって展開、マジでやめて欲しい…。
だけどそんな焦燥感こそがホラー映画に求めるものの1つだったりしますよね(;'∀')
ぜひ見て欲しい「5秒おじさん」
トラウマ並みに怖いのが「5秒おじさん」です。これはぜひ見て欲しい。
詳しくは言えないけど、おじさんの時間は5秒って決められているんです。死ぬよりツラい…(((;゚Д゚)))
アルカディアって映画を見た
5秒おじさんに心底恐怖した— コンノトヒロFANBOX (@tohirokonno) July 16, 2022
考察する楽しさも味わえる!
『アルカディア』は考察するまでがセットです。様々な伏線を拾って自分なりに考えるのがめっちゃ楽しい。
「なぜ兄弟の元へ届いたのがビデオテープなのか」
「なぜ住人は若々しいままなのか」
その理由が分かると同時に生まれる新しい謎。その謎を考察する楽しさは映画を見た人にしか味わえません。
ちなみに『アルカディア』とセットで見るとより楽しめるのが『キャビン・イン・ザ・ウッズ』です。いわば『アルカディア』の前日譚のような作品。
見る順番は『アルカディア』⇒『キャビン・イン・ザ・ウッズ』がおすすめ。時系列とは逆になるけどその方が分かりやすいです(*'ω'*)
以上が映画『アルカディア』の簡単なあらすじ、見どころでした。
小さな違和感がちりばめられたアルカディアの暮らしぶりを、ぜひ自分の目で確かめてみてくださいね。

見終わった後に考察する楽しさも味わえるよ!
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