注射、注射をくれ…!映画「ゾンビ・リミット」簡単なあらすじと感想(ネタバレあり)

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こんにちは。怖い映画ばかり見ているアラフォー女性のおうちヌコです。

今回は、2014年に公開された映画「ゾンビ・リミット」の簡単なあらすじと感想をネタバレありで紹介します。

ゾンビに感染した人が発症しないための注射がある世界線のお話。でもその注射の在庫が残りわずかとなったことで、健康な人と感染者たちの均衡が少しずつ崩れていく…。

そんな内なる恐怖に迫った作品です。

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大量のゾンビが出るわけじゃないけど精神えぐられた…。

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映画「ゾンビ・リミット」の作品情報

  • 公開年:2014年
  • 製作国:スペイン、カナダ
  • 上映時間:98分
  • 監督:マヌエル・カルバージョ
  • 脚本:アテム・クライチェ

映画「ゾンビ・リミット」の主な登場人物(キャスト)


ケイト(エミリー・ハンプシャー)

ゾンビウイルスに感染した患者『リターンド』をサポートする病院で働く医師。恋人のアレックスとの出会いも病院だった。


アレックス(クリス・ホールデン=リード)

ギター講師をしている男性でケイトの恋人。6年前に感染者に噛まれてリターンドになる。


ジェイコブ(ショーン・ドイル)

アレックスの親友。小説家の妻を愛している。リターンドであることを打ち明けたアレックスを別荘に呼び寄せる。


アンバー(クローディア・バソルス)

ジェイコブの妻で小説家。ケイトたちとも仲良くしている。


映画「ゾンビ・リミット」の簡単なあらすじ

感染するとゾンビ化してしまうウイルスが蔓延する世界。すぐに治療を受けて助かった感染者は「リターンド」と呼ばれていた。

リターンドはウイルスを抑制するための注射を一生打ち続ける必要があるのだが、この注射の在庫は残りわずかとなっていた。

ケイトはリターンドをサポートする病院で働いていて、リターンドである恋人のアレックスのために注射を横流ししてもらっていたが、反リターンド派の暴動は激しさを増す一方で、アレックスとの生活も脅かされるように。

アレックスがリターンドであることを打ち明けられた親友のジェイコブは、アレックスとケイトを別荘へ招き入れる。

ある日ケイトはいつものように注射を横流ししてくれるスタッフの自宅へ向かった。しかしチャイムを鳴らしても彼女は出てこない。ドアが開いていたため中に入ると、なんと彼女は殺されていた。

そこにはある人物のネイルチップが落ちていて…。

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リターンドになったら一生注射が手放せないってのは結構キツイね。

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映画「ゾンビ・リミット」の感想

ここからは「ゾンビ・リミット」の感想です。ネタバレ含みます。

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アクション映画だと思って見たら全然ちがった

DVDのパッケージでは女性が黒いタイトな感じの洋服着てて銃を持ってるから、てっきりミラ・ジョヴォヴィッチ主演のバイオハザード的なゾンビアクションかと思ってたんです。

でも見始めると全然ちがいました。主人公のケイトは普通に医者だったし、アクションシーンどころかゾンビも少ししか出てこなかったです。

私は心理に迫る系のホラー映画も好きなので、これはこれでありなんですが、もしゾンビを無双する系の映画を期待してたら肩透かしを食らうので注意です(笑)

テーマが重い!

よくあるゾンビものの「感染した人は皆ゾンビ化して人間を食らう」という前提はそのままに、そのゾンビ化を食い止めるための注射がある世界線だから、より考えさせられます。

「家族でもゾンビ化したらお終いだから殺すしかない」じゃなくって、病院で治療受けて注射を打ち続ければ「リターンド」として普通に生活できる。でも「リターンド」であることが周囲に知られると生活しづらくなる恐れがある。という何ともリアルな感じ。

そして注射さえ打ってれば大丈夫なんでしょ?ヨユー(笑)って簡単な話じゃなく、注射を作るための成分が不足してるから在庫がわずかって噂が出始めたものだから、反リターンド達にいつ命を狙われるか分からない。

そんなギリギリな状態で生活するのってゾンビになって死んじゃうより精神的にキツそうだなって感じました。

リターンドのアレックスを愛したケイト

ケイトの恋人のアレックスはリターンドだけど、てっきり恋人同士になった後でリターンドになったんだと思ってました。

でも実はケイトの病院にリターンドとしてやって来たアレックスと恋に落ちたという。恋人がリターンドになったんじゃなく、リターンドの彼と出会って恋に落ちたんかって、軽く衝撃を受けましたね。

めっちゃくちゃ偏見って言うか、何となくリターンドと付き合うって大変そうだから敬遠しちゃいそうですもん。血に触れたら感染の危険あるみたいだし。一緒に生活するの神経使いそう。

でもそんなリスクも受け入れてアレックスを愛するケイトはすごいです。本物の愛なんだろうなぁ。

親友夫妻がめっちゃ善人

「注射の在庫がわずかだから自分はいつどうなるか分からない。だからその前に親友のジェイコブに自分がリターンドであることを打ち明けたい」と考えたアレックス。ジェイコブとその妻を家に招待して秘密を打ち明けます。

そしてその話を聞いたあとの親友夫妻の親切な対応。ジェイコブはアレックスを飲みに誘い、「俺たちは今までと何も変わらない」とアレックスと肩を組み、注射のニュースがやってたら夫婦そろって固唾を飲んで見守って、ついには反リターンドや政府からアレックスを守るために自分の別荘にまで呼び寄せる始末。

・・・こんな親切にしてくれるとか、絶対裏あるやん?

そう考えてしまった私は心が薄汚れたアラフォー女性なのですが、アレックスとケイトは心から親友夫妻の気持ちをありがたく感じていました。

まぁね、こちとらサスペンスやホラー映画に慣れてるんで鼻がきくってのもあるんですよ。結局はジェイコブの妻もリターンドで、注射欲しさに協力するフリをしていたわけだけど、他人に秘密を漏らすもんじゃないなって再認識しましたね。

当然起こりうる注射の奪い合い

自分の愛する人を守るための注射が残りわずかと知ったら、やっぱり少しでも多く自分の物にしたいって心理が働きますよね。それは医者であるケイトも同じで、注射を横流ししてもらったり、院長から譲り受けたりするわけだけど、やっぱり悪いことはできないのか注射は奪われてしまいます。

しかも注射を奪うのが親友夫妻やケイトの患者であるリターンドの少年の父親という切なさ(´;ω;`)

ケイトとアレックスの迂闊さにイラついた

ケイトやアレックスがもっと慎重に動いていたら、注射を奪われることはなかったと思うんです。

ケイトは注射を50本入手したことを駐車場内でアレックスに電話で報告しちゃうから、それを聞いてたリターンドの少年の父親に狙われることになったわけだし、アレックスも何も疑わず大切な注射を大量に持って親友の別荘にお邪魔しちゃったから注射を奪われたわけで。

もうちょっと慎重になれよ!って少しイラついちゃいました(;’∀’)

あとはもし「うちにも少し分けてくれよ」なんてジェイコブや少年の父親がお願いしてたら、もっと救われる人は多かったのになぁって。まぁ精神的にギリギリの状態だからそんな平和的な考えは浮かばないんでしょうけど。

そう考えるとウイルスよりも人間の方が怖かったりしますね。

リターンドをゾンビと言わないケイト

反リターンドがケイトの勤める病院に押し入ってきて次々とリターンドたちを殺していったんだけど、その際ケイトは銃を突きつけられて「リターンドのお世話なんてよくやってるな。奴らはゾンビだ。ゾンビって言ってみろ!」とか脅迫されちゃいます。

でもケイトは頑として「彼らはゾンビじゃない」と言い張っててすごかった。めっちゃカッコいい。絶対殺されるやつじゃんってハラハラしながら見てたけど、無事だった。主人公補正グッジョブ。

愛するアレックスをゾンビだなんて絶対に言いたくなかったんだろうね(´;ω;`)

救いようのないラスト

注射は全てなくなってしまい、ゾンビ化するのを待つだけのアレックスとケイト。2人の悲しみと焦燥感がすごい。

ジェイコブの妻はケイトたちから奪った注射を打ってほくそ笑んでるっちゅーのに、なんて無慈悲…。

ケイトは葛藤の末、苦しむアレックスを銃で撃つわけだけど、その後に注射を作るために必要な合成たんぱく質が完成して、在庫不足に悩むことがないことを知るケイト。膝から崩れ落ちます。

院長がわざわざケイトの元へ知らせに来てくれたんだけど、なんと数時間前に発表されて各所で注射が配布されてるとか。

あと少しだけ辛抱したら注射が手に入ったのに。こんな救いようのないラスト、ある?。゚(゚´Д`゚)゚。

そりゃあジェイコブたちに復讐したくもなるわ。


以上が「ゾンビ・リミット」のあらすじ、感想でした。

とにかく人間の心理をうまく突いたストーリー展開で、あっという間に自分がその世界線の住人になったような気分になりました。

ケイトにとっては絶望的な展開ですが、世界的にはハッピーエンド。そんな切なくも恐ろしい「ゾンビ・リミット」を、ぜひ自分の目で確かめてみてくださいね!

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ネタバレ知ってから見るのも、それはそれで楽しいもの。

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