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この時代なのでもちろんCGは一切なし。本物のライオンやトラ、ヒョウなどが150頭以上出てくるので見応えたっぷりです。
現場監督がライオンに咬まれて頭を70針も縫う大怪我をしたという、そこらへんのホラーよりよっぽど怖い映画。ガチの狂気を味わいたい人におすすめします。
[st-kaiwa2]本編より怖い撮影秘話も!
映画「ROAR/ロアー」の作品情報
- 製作年:1981年
- 製作国:アメリカ
- 上映時間:102分
- 監督・脚本:ノエル・マーシャル
映画「ROAR/ロアー」の主な登場人物(キャスト)
ハンク(ノエル・マーシャル)
タンザニアで野生動物の保護活動と研究に没頭する男性。離れた土地で暮らす家族を呼び寄せた。
マドレーヌ(ティッピ―・ヘドレン)
ハンクの妻。夫の活動に理解を示す。
メラニー(メラ二―・グリフィス)
ハンクとマドレーヌの娘。ませた発言をする。
ジョン(ジョン・マーシャル)
ハンクとマドレーヌの息子。行動力がある。
ジェリー(ジェリー・マーシャル)
ハンクとマドレーヌの息子。怖がり。
マティヴォ(キャロ・マティヴォ)
監査員でハンクの良き理解者。
映画「ROAR/ロアー」の簡単なあらすじ
シカゴの動物園で獣医をしていたハンク。檻に閉じ込められる動物たちを不憫に思っていた彼は、動物たちの自由な生活を実現させるためタンザニアへ渡る。
タンザニアでライオンやトラなどの野生ネコ科動物の研究、保護に明け暮れていたハンクだったが、現地での生活にも慣れたので家族を呼び寄せることに。
しかしそんな矢先、荒々しい性格をしているライオンのトガーが現れたことでハンクと共に暮らしていたライオンたちの規律が乱れてしまう。
殺気立つライオンたちの様子を見た動物管理局の局員は猛獣狩りを企てる。
一方、タンザニアに到着したハンクの家族は迎えにくるはずのハンクと行き違いになり、自力でハンクの家へ向かう。ハンクのいない家には殺気立った様子のライオンたちが…。
ハンク不在のまま、家族は怯えながら一夜を過ごすことになりー!?
[st-kaiwa2]こんなところに家族を呼び寄せるとか、正気の沙汰じゃない…!
映画「ROAR/ロアー」の感想
ここからは「ROAR/ロアー」の感想です。ネタバレ含みます。
しょっぱなから度肝を抜かれました。だって主人公のハンク、自分の家で何十頭ものライオンたちと暮らしてるんですよ?どう考えても普通じゃない。
右を向いても左を向いてもライオン、ライオン、ライオン…。映されてはないけど、排せつ物もたくさんあるだろうし、臭いも相当ヤバそう。絶対こんな家で暮らしたくないよっっっ!!( ;∀;)
家の外でもハンクは正気の沙汰とは思えない行動ばかりするし…。バイクでライオンと追いかけっこしたり、ライオン同士のケンカを素手で止めに入ったり。CGを全く使ってないガチの映像だから見てるこっちがハラハラしっぱなし。
いやまぁ、ハンクだけなら「変わった人や~( ゚д゚)」で済むけど、こんな場所に家族を呼び寄せるとか、何考えてるん??絶対家族はこんなにライオンだらけって知らないよ。もし知ってたら絶対来ないもん。
野生動物を保護して自由な暮らしを与えたいって考えは素晴らしいけど、私はどうしても「こんな危険な動物は動物園に送れ」って言う動物管理局の局員たちの肩を持ってしまう。
でもハンクは一貫して「ライオンたちはじゃれてるだけだから危険じゃない」ってスタンス。
まぁ確かにライオンたちはハンクに対してじゃれてるだけで、その姿は本当にただの猫なんだけど、いかんせん大きすぎるのよ。ハンクに構ってもらおうと3頭くらい一気に飛び掛かってきた時はハンクも倒れ込んでたし(これ絶対演技じゃなくってガチ)、やっぱりどう考えても危険でしょ…。
俳優さんが酷い目に遭う映画「ロアー」。♪ホントにホントにホントにホントにライオンだ!本物のライオンと俳優さんが一緒に撮影。ライオンに襲われているシーンの俳優の表情がマジなものにしか見えないのですがたぶん気のせいじゃないですw
#ぎばラジ pic.twitter.com/TWhBcgrHBz— アカモク大好き渚の妖精ぎばさちゃん (@gibasachan) June 28, 2022
しょっぱなからハンクに対して「こいつヤバい」というイメージが植えついたので、やることなすこと「ないわ~。」って思いながら見てました。
家族を空港に迎えに行くために村の人に車を借りるんだけど、その車の扱いがひどいし、結局ぶっ壊してその辺に乗り捨てちゃうし、ライオンと暮らすこの家でまさか家族も一緒に暮らすのか?ってマティヴォに聞かれた時は「そうだ、喜ぶに違いない」とか言っちゃうし。自分の物差しではかるんじゃないよ。絶対イヤやん、こんな家で暮らすの(# ゚Д゚)
まぁとにかく「ハンクってめっちゃ自己中なヤツじゃん」ってイラついてました(笑)
ファミリー映画史上噂の問題作「ロアーズ」アマプラ鑑賞。猛獣どもの大暴れに巻き込まれた連中が(多分本当に)血まみれになる冒頭すぐにこれが狂った企画である事は判ります。
立てこもる一家にライオンやトラが次々迫ってくる後半はもはやゾンビ映画。こんな所に女房子供を呼ぶ父親はサイコパスかよ。 pic.twitter.com/gUZrc2OFux— 阿乱隅氏 (@yoiinago417) December 13, 2020
そして家族到着。ハンクと入れ違いになっちゃったからハンク不在の家で一晩過ごすんだけど、わんさかいるライオンにパニック起こして可哀想だった。上も下もライオンだらけ。どこの部屋に入ってもライオンが付いてくる。隠れても匂いでバレる。もう散々。
でもこの家族もさすがハンクの家族なだけあって、翌日にはライオンと馴染んでました(笑)
まぁ襲ってくる気配がないのを感じ取ったからそれはそれで賢いんだけどね。でも「こんなところで暮らすなんて冗談じゃない!」って言う人が1人もいなかったのは解せぬ(´・ω・`)
遠路はるばる運んできた大荷物もライオンたちにちぎられたり壊されたりしてるのに。
ただ遊びに来て1週間とかで帰るとかなら寛容でいられるかも知れないけど、ずっと住むんだよ?あんなたくさんのライオンたちと。良いの?
でも奥さんとハンクのラブラブな様子を見るからに、家族揃ってることが一番大切なんでしょうね。まぁそれはそれで良いよ。
けどな、猛獣狩りと称してライオンたちを殺した局員が2人ライオンに食われたけど、そこはスルーかいっっ!
目撃したマティヴォにも家族を混乱させたくないからって口止めして、普通に家族との再会を喜んでたけど、それで良いんかいっっ!?
野生動物の保護には力を入れてるのに、人間が死んでも家族と笑って過ごせるんかいっっ!?なんかモヤるわ~。
まぁハンクが最後まで解せなかったけど、本物のライオンが何十頭も出てきて人間と触れ合う姿は本当に圧巻です。こんなの最近の映画じゃ絶対見れないですから。
しかも怖いだけじゃなくって猫特有の可愛さも堪能できるのが嬉しいところ。ハラハラとほっこりが味わえる不思議な映画でした。
CGなしのパニック映画ロアーがアマプラに上がってた!見方によっちゃー普通に襲われてるし甘噛みとはいえ服はボロボロになってるし血も出てるしデンジャラスが強すぎる(笑)初っ端のライオン同士の喧嘩を仲裁するシーンたまげた(笑)怖い可愛いほっこりが詰まったファミリー映画(?) pic.twitter.com/XGCs2jQXue
— Ami🐰 (@ami_19901105) December 30, 2020
[st-kaiwa2]
古い作品はあまり好きじゃないんだけど、見て良かったな。
ガチでヤバい「ROAR/ロアー」の撮影秘話
「ROAR/ロアー」に出てくる動物たちは全て本物!もちろんライオンやトラもです!その数なんと150頭以上!
しかも遠くに映ってるとかじゃなくって、ガチで俳優たちを取り囲んでもみくちゃにしています(゚ロ゚; )
今までアニマルホラーはいくつか見たものの、本物の動物を使ってここまで危険な撮影に挑んでる映画は「ROAR/ロアー」しかありません!狂気の沙汰としか思えないレベル…。
さぞ訓練されてるライオンたちなんだろうって思うでしょ?でも…
“調教は一切していない”
しかも
“スタントマンも使っていない”
それどころか
“作中で見られる人間のケガは本物”(死体はのぞく)
なんですって!!ひょえ~~~…。ヤバい怖いヤバい怖い((((;゚Д゚))))
こんな危険な映画に出演するなんて俳優も頭いかれてる大変だな…なんて思うでしょ?でも、そもそもこの映画、監督が主役なんです!そして妻役はリアルの嫁さん!娘役は嫁さんの連れ子!息子たちは監督の実の息子なんですって!!
そう、映画でライオンたちに翻弄される一家は本物のファミリーだったんです!!
ちなみに監督はオカルト映画の金字塔である「エクソシスト(1973)」で製作総指揮を務めたすごい人で、嫁さんはヒッチコックの「鳥」の主演女優なんですよ。オカルト界のビッグカップル!
もうなんか色々すごいんだけど、もっと衝撃なのが、実はこの映画を撮影するにあたり、一家がライオンたちと2~3年一緒に暮らし、信頼関係を築いてから撮影にのぞんだって事実(;’∀’)
なんでも夫妻はアフリカの動物たちの現状を知ってもらうためにこの映画を作ろうと考えたんだけど、調教師に「20頭を超えるライオンを撮影で扱うつもりなんだ」と相談したら、「闘争本能がある動物をそんなたくさん扱うなんてあり得ない。それなら自分で飼育してみてその動物を撮影に使ったらどう?」と提案されたんだとか。
そこで実際にライオンやトラを保護したところ、次々と子どもを産んで200頭まで増えたんですって。ちゃんとカリフォルニア州に保護施設を作ってたらしいけど、家でもライオンを何頭か飼ってたようで、ライオンがいるのが当たり前の生活だったようです。何それ怖い。
そんな状態が2~3年続くって、すごくないですか?私なら発狂します(;’∀’)
メレニー・グリフィスが19才の時ライオンも家族だった。父がロアーと言う映画を撮るため。写真がすごい。皆一度は怪我をしたそう。 #映画 #動物 “@mashable: http://t.co/IzA1B3d8Nf pic.twitter.com/zGjDZ5OVrF“
— 甲斐犬党 (@kaikentouin) October 9, 2014
しかもエサ代とかめっちゃかかるから映画の製作費が底をついてしまったようですよ。リアルな多頭飼育崩壊やんけ((((;゚Д゚))))
そんな苦労をして撮影した映画なだけあって、迫力の次元が違います。どこを見てもライオン、ライオン、ライオン…。しかも全て本物!
しかもライオンたちはあくまで普段通りに振舞ってるだけなのにちゃんと映画として成立しているのがすごい。
人間がライオンたちに合わせてかなり頑張ったんでしょうね。実際映画が完成するまでにかなりの時間を費やしたようですから。
でも一番大変だったのは、現場監督のヤン・デ・ボン氏(のちにスピードの監督を務めた人)がライオンに頭を咬まれて頭皮が剥がれる大怪我を負ったことじゃないかな…。70針も縫ったんだとか。もう色々ぶっ飛びすぎ!!
※情報源は「ROAR/ロアー」DVDの特典映像です。
ロアーズ(1981)
大好きな映画ロアーズ!ライオン達と暮らしたい♪ 巨額の撮影費!出演したライオン150頭トラもヒョウも全部本物です♪ そして撮影時、動物は一切傷つけず😌その代わりスタッフは重傷者続出!猛獣の本当の怖さがわかる! pic.twitter.com/z1BtDYlJRl— BobaFett 005 (@bobafett005) August 28, 2016
以上が「ROAR/ロアー」のあらすじ、感想、そして恐ろしすぎる撮影秘話でした。
ほのぼのファミリームービーと見せかけた狂気のアニマルホラー。ハラハラしつつも時折ライオンたちの可愛い姿に癒される不思議な映画なので、少しでも気になった人はぜひ見てみましょう~。
[st-kaiwa2]アニマル・パニック好きなら一見の価値あり!